地上の静寂、地下の轟音 / 第一回 国境を繋げていく音楽

使い古されて過ぎて、もう誰も使うことがなくなったこの言葉なんだけど、この言葉の真実を改めてビシビシと感じている。音楽は国境を越える。そして、繋がっていく。タイでバンドをやっている。活動を始めてから、もう、かれこれ2年ほどになる。メンバーは日本人なんだけど、タイのインディーズシーンに混ざりながら、自分達の曲をやっている。

歌詞は日本語。一部ちょっとだけタイ語。下手にタイ語で歌詞を作るより、母国語のほうが歌いやすいし、感情を込めやすいし、だから、結局は伝わりやすいと思っている。

ボクの活動しているタイのインディーズシーンは、Small Roomなどの、いわいる「メジャーなインディーズ」的な場所ではなく、もっとアングラな場所に位置している。その裾野は広く、メタル、パンク、ハードコア、ポストロック、ブリティッシュロック、ポップ、ラウドロック、エレクトロニカポップ、シューゲイザー、ノイズなど、広範囲におよぶ。

活動を続けているなかで巡り合うバンドのなかには、「お、これはカッコいい!」と感嘆符がついちゃうようなバンドも散見され、そういうバンドや、それを支持している人たちは、本当にいい音楽を自分で求めているんだな、と、彼らと話をしているなかで実感した。

そういう人たちに、ボクが生まれ育った日本のいい音楽を紹介したい。そして、日本の皆に、ボクがいま住んでいるタイという国で、いい音楽を作っているバンドたちを紹介したい。

そんな想いから、ボクはタイで音楽レーベルを立ち上げた。小さくても、支持する人が少なくても、新しい世界を創りたいという願いから、レーベルの名前は「dessin the world」。「日本インディーズとタイインディーズの草の根的音楽交流」を目的としていて、日本とタイの本当にいい音楽が好きな人たちを結びつける場をつくれればいいなぁ、と日々あれこれ思案している。

国境を越えて繋がっていけるもの。

そのなかでも「音楽」、特に「インディーズで生み出される音楽」に焦点をあて、このコラムを通じ、そういう世界をまだ聴いたことがなかった人たちに紹介していきたいと思っている。そして、何かを感じてくれて、タイの、日本のインディーズで生み出される音楽に少しでも興味を持ってもらえれば、ボクはとても嬉しい。

そして、この場で皆とも繋がることができて、いつかボクらが企画する計画で皆と会うことができれば、それは本当に意味のあることで、お互いの世界を広げていければと切に思う。

Ginn

http://www.myspace.com/dessintheworld

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Posted by admin
column, 地上の静寂、地下の轟音 - 2010年7月26日 更新


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